ワールドカップ歴代優勝国/日本代表の優勝の約束まで、あと9大会。
さて、今年はいよいよワールドカップイヤーということで、ロシアでの日本代表の活躍を祈りつつ、歴代優勝国のおさらいです。
サッカー強国ばかりがズラリと並ぶ顔ぶれです。早速見てみましょう。
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【W杯歴代優勝国一覧】
回 | 年 | 優勝国 | 開催国 | 参加国 | 日本代表 |
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20 | 2014 | ドイツ | ブラジル | 32 | GL敗退 |
19 | 2010 | スペイン | 南アフリカ | 32 | ベスト16 |
18 | 2006 | イタリア | ドイツ | 32 | GL敗退 |
17 | 2002 | ブラジル | 日本・韓国 | 32 | ベスト16 |
16 | 1998 | フランス | フランス | 32 | GL敗退 |
15 | 1994 | ブラジル | アメリカ | 24 | |
14 | 1990 | 西ドイツ | イタリア | 24 | |
13 | 1986 | アルゼンチン | メキシコ | 24 | |
12 | 1982 | イタリア | スペイン | 24 | |
11 | 1978 | アルゼンチン | アルゼンチン | 16 | |
10 | 1974 | 西ドイツ | 西ドイツ | 16 | |
9 | 1970 | ブラジル | メキシコ | 16 | |
8 | 1966 | イングランド | イングランド | 16 | |
7 | 1962 | ブラジル | チリ | 16 | |
6 | 1958 | ブラジル | スウェーデン | 16 | |
5 | 1954 | 西ドイツ | スイス | 16 | |
4 | 1950 | ウルグアイ | ブラジル | 13 | |
3 | 1938 | イタリア | フランス | 15 | |
2 | 1934 | イタリア | イタリア | 16 | |
1 | 1930 | ウルグアイ | ウルグアイ | 13 |
最多優勝は、王国・ブラジルの5回。ドイツ(旧西ドイツ含む)とイタリアの4回がそれに続きます。20回の歴史のうち65%にあたる13回の優勝をこの3か国で分け合っており、そのいずれもが一時代に偏らずに複数回優勝している正真正銘のサッカー強国です。アルゼンチンとウルグアイの2回までが複数回優勝国で、スペイン、フランス、イングランドが各1回。優勝実績はこの8か国のみです。
スペイン、フランスですら、初優勝はここ20年の話です。サッカーの母国イングランドの唯一の優勝も1966年と、半世紀以上前の昔です。ワールドカップで優勝するということがいかに至難の業か、ひしひしと伝わってきます。
日本サッカー協会(JFA)は、「JFA2005年宣言」において、2050年までにもう一度日本でワールドカップを開催し、その大会で日本代表が優勝するという約束を掲げています。ロシア大会を含めてあと9大会、絶対不可能だとは思いませんが、簡単ではないでしょう。実はその「JFA2005年宣言」では、“2015年までに日本代表を世界トップ10のチームにする”という約束も掲げられていました。しかしながら、本日(2018年1月20日)時点での日本代表のFIFAランキングは56位、約束は果たされていません。この約束との乖離の大きさを見ても、世界一の人気スポーツであるサッカーで他国を凌駕していくことの難しさを、まざまざと見せつけられるのです。
JFA2005年宣言 ~DREAM 夢があるから強くなる~|JFA|日本サッカー協会
現在は修正目標として、2018年までのFIFAランキングトップ20入り、2022年までの同トップ10入りを掲げています。また、2030年大会(ロシアの次の次の次)でのベスト4入りも目指しています。
“ドーハの悲劇”も、“ジョホールバルの歓喜”も目に焼き付けてきた私としては、ワールドカップに出られたら、新たな世界が広がっていると信じていました。そして今、日本サッカーは確かにその新たな世界にいるのでしょう。しかし、ワールドカップ出場という重い重い扉をこじ開けた先の世界は、さらにとてつもなく重い扉ばかりが続く異次元でした。世の中、何事もそうかもしれませんね。
長らく日本代表を牽引してきた中心メンバーの多くが、今回で最後のワールドカップとなる可能性があります。長谷部誠(2006年A代表デビュー・今年34歳)、本田圭佑(2008年・32歳)、香川真司(2008年・29歳)、岡崎慎司(2008年・32歳)、長友佑都(2008年・32歳)、川島永嗣(2008年・35歳)等、それぞれ10年以上の代表歴を持ち、選手としてのピークを異国の地で全うした真にリスペクトされるべき猛者たち。もう間もなく、彼らに頼れない時代が来るわけです。ドーハの悲劇とJリーグの誕生は同じ1993年、平成5年です。奇しくも香川真司は平成生まれ初の日本代表選手。平成の集大成ともいうべきロシア大会で、これから世界の強豪と戦う上での日本代表の原型を見せてほしいのです。ぼんやりと見えてきた気がするその輪郭を、是非。
優勝の約束の2050年まで、あと9大会。生きているうちに日本代表のワールドカップ優勝が見られたら、幸せだなあ。
以上です。※敬称略