史上最強、フェデラーが20勝に到達/過去15年のグランドスラム覇者一覧
2018年の全豪オープンテニスは、36歳のロジャー・フェデラー(スイス)が2連覇し、大会史上最多タイとなる6度目の優勝を果たしました。この優勝で、フェデラーは自身が持つ4大大会優勝回数の記録を「20」へと伸ばしました。
同じく1年に4度のメジャー大会が行われ、比較的選手寿命も長いゴルフでは、あのタイガー・ウッズでも4大メジャー大会の通算優勝回数は14回。史上最多のジャック・ニクラウスでも18回。単純比較はできませんが、フェデラーの20回という記録って本当にとてつもないですね。
そこで、今回はフェデラーが4大大会に初優勝した2003年以降の、歴代のテニス4大大会優勝者をまとめました。
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【テニス4大大会歴代優勝者/2003年~2018年】
いかがでしょうか。フェデラーが2003年にウィンブルドンを制して以来、4大大会はそのほとんどを「ビッグ4」と呼ばれるフェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マリーが制していることがわかります(※今大会までの足かけ16年、61大会のうち51大会をビッグ4が独占!)。
フェデラーのキャリアは、4大大会における栄枯盛衰がハッキリ見えます。2003年以降、‟赤土(全仏)のナダル”以外は敵なし状態。それが2008年頃から5歳若いナダルに全仏以外でも押され気味になり、 2011年頃からはジョコビッチとの世代交代が完了してしまったかのように見えました。2012年のウィンブルドンを最後に、フェデラーの4大大会優勝はなくなります。それが2017年の全豪で復活優勝を遂げて以来、先日の全豪までメジャー5戦3勝。なんという劇的な復活でしょうか。。。
2018年までで、フェデラーの全豪オープンでの戦績は94勝13敗。19回の本選出場で13回しか負けていません。当たり前ですが、負けないまま終わった年が6回あるわけです。4大大会全体の通算でも332勝52敗。同じですが、72回の4大大会本選出場に対し、52回しか負けていません。そりゃそうですね、20回優勝してますから。しつこいですが、とにかく凄い数字です。
すべてを手にしたかのような華々しいキャリアを誇る史上最高のテニスプレーヤー、ロジャー・フェデラー。そんな彼が、36歳となった今もまだ、戦いの第一線で血と汗と涙を流し続けている。
手に入れたものを誇るよりも、次に成し遂げたいことに熱中する姿の方が、どんなに格好いいか。史上最高の王者がくしゃくしゃになって流した涙は、彼とは比べるべくもないサラリーマンの私に、おじさんが本当に格好良くなれる数少ない方法を教えてくれたような気がしました。
Roger Federer Men's Singles ceremony | Australian Open 2018
以上です。 ※敬称略